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映画『下妻物語』の解説(ネタバレ有)両極端なキャラクター同士でも共通点はある

こんにちは。
akira(@akira_movielabo)です。

第26回の movie labo下妻物語』です。

下妻物語画像引用元:ⓒ 2004『下妻物語』制作委員会

2004年公開の青春コメディー映画。
監督・脚本は中島哲也。獄本野ばらさんの『下妻物語 ヤンキーちゃんとロリータちゃん
』が原作です。

 

当初40館規模の公開でしたが、評判を呼び156館まで拡大。

カンヌ国際映画祭と並行して行われたカンヌJr.フェスティバルにてグランプリを獲得。

ヨコハマ映画祭にて作品賞・監督賞・主演女優賞・助演女優賞、その他にもたくさんの賞を受賞した作品です。

当時下妻市には合併構想があり、消滅する可能性があったのですが、この映画や他のスポーツ分野での活躍で知名度が一気に上がり、合併の話は無くなったようです。

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映画『下妻物語』のヒーローズジャーニー

それでは、ヒーローズジャーニーを見ながら研究していきましょう。

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という方はこちらの記事をどうぞ!!
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この記事はネタバレも含むので、1度観てから一緒に考察していくのがおすすめです。

下妻物語は、『U-NEXT』で観ることができます。
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日常世界

下妻物語画像引用元:ⓒ 2004『下妻物語』制作委員会

茨城・下妻に友達のいないロリータの桃子は住んでいる。
特技は刺繍だ。

冒険への誘い/賢者との出会い

レディース暴走族に所属するいちごと出会い、桃子は気に入られる。

冒険の拒否

下妻物語画像引用元:ⓒ 2004『下妻物語』制作委員会

友達になろうとするいちごだが、断る桃子。

戸口の通過

先輩・亜樹美さんを送るために伝説の刺繍屋・えんまに刺繍を頼みたいいちご。
えんまは伝説のレディース・ひみこの刺繍もしたことがある。

試練、仲間、敵

下妻物語画像引用元:ⓒ 2004『下妻物語』制作委員会

お金を稼ぐためにパチンコを思いつくいちご。
不正を疑われるが、龍二が助けてくれる。龍二に恋をするいちご。

最も危険な場所への接近

えんまを探すため、代官山に来た桃子といちご。

最大の試練

えんまは見つからず、ふざけるいちごに怒る桃子。2人は喧嘩をしてしまう。

報酬

仲直りした2人。
桃子は刺繍をやりたいと申し出て、いちごは特攻服を桃子に預ける。

帰路

下妻物語画像引用元:ⓒ 2004『下妻物語』制作委員会

刺繍を完成させた桃子。
いちごは刺繍を見て感動し、その姿を見た自分の心の揺らぎに戸惑う桃子。

亜樹美さんの引退式は成功したが、亜樹美さんの結婚相手は龍二であり、人知れず失恋するいちご。

桃子は憧れのブランドから刺繍の仕事を頼まれる。

怖気付く桃子だが、いちごの励ましに勇気をもらい、刺繍を完成させる。

いちごは集会をすっぽかして桃子を励ましに行ったため、けじめというリンチの危機に。

復活

下妻物語画像引用元:ⓒ 2004『下妻物語』制作委員会

それを知った桃子はいちごを助けに向かう。

チームの行動はひみこの指示であったが、桃子はひみこの娘だと嘘をつき、いちごを救い出す。

宝を持って帰還

下妻物語画像引用元:ⓒ 2004『下妻物語』制作委員会

ひみこはいちごの作り話と告白する。
2人は今でも仲良しだ。

 

映画『下妻物語』のテーマ

劇中、幼少期の桃子が母に話すセリフに

 

幸せを勝ち取るには
不幸を耐えるより勇気がいる
 』

 

とあります。

 

桃子もベイビーの仕事にびびっていましたが、それだけでなく、いちごと距離を近づかせることにも困惑しています。

 

映画『下妻物語』をさらに詳しく

『ヒーローズジャーニー』ともう一つ大切な要素『三幕構成』を用いてワンシーンずつみていきます。

第一幕

オープニング。
アニメーションと激しい音楽、からバイクに乗るロリータの桃子。そしてトラックに衝突。「下妻物語 終」のテロップ。

バイクとロリータのギャップ、トラックの衝突、と想像力といきなりの出来事で観客をつかみにいっています。

アメコミのようなアニメーションがこの映画の独特な世界観を提示していますね。

そして劇中でもよく使われるナレーション。変ったキャラクターしか出てこないので、冷静にナレーションで説明しています。

逆に言えば、ナレーションがあるから映像で面白くて過激なことが出来ると言えます。

それぞれ劇中の重要なキャラクターに別れを告げ、最後に一番大事ないちごの名前を出します。

ロココ時代に憧れる田舎の娘を、うんこ踏んだロリータで表す。素晴らしいですね。

桃子が代官山まで向かう長い道のりの中で、桃子の生涯を説明。長い説明ですが、ボケまくりのアイディアと桃子のキャラクターの面白さでカバーしています。

下妻や尼崎を、ジャスコとジャージで表現。ファッションが大好きな桃子ならではの視点です。

桃子のお金の稼ぎ方が父に嘘話をしてお金をもらう。ラストへの伏線になっています。

17分かけて説明が終了。ストーリーが始まります。

いちごという他者と出会うことで、さらに桃子の考えが表されます。ここもナレーションとセリフという言葉の説明ですが、番組討論などのアイディアでカバーしています。

ひみこ伝説のエピソード。桃子、いちごと説明が続いたので、ここではアニメーションを使って工夫しています。もともといちごの嘘話だったので、いちごの妄想という解釈もできますね。

いちごがえんまに刺繍を頼むと決め、桃子に協力を求める。これが第一ターニングポイントです。

第二幕

パチンコ店で龍二と出会う桃子といちご。いちごの恋というサブストーリーが始まります。

そして二人はえんまを探しに代官山へ。

桃子の刺繍の技術の高さ、そしてそれがきっかけになり、ベイビーズの磯部と出会います。

二人は喧嘩するが、仲直り。桃子は刺繍を申し出て、特攻服を預けるいちご。

えんま探しは気持ちが高ぶったからですが、ここでは違います。

他人のためになにかをする。桃子の変化が見えます。

刺繍は完成し、いちごもパレードを成功しました。しかし同時にいちごは失恋。サブストーリーが終わります。

これまでの生き方、ベイビーズの仕事、いちごを思う心。

桃子は悩みます。

ベイビーズの刺繍を完成させる。しかし、納期といちごのもとに向かうかの二択を迫られます。

磯部の後押しを受け、桃子はいちごを助けに向かう。これが第二ターニングポイントです。

第三幕

バイクに乗り、助けに向かう桃子。そしてオープニングの伏線を回収します。

母のおなかの中で桃子はいちごを助けるために産んでほしいと叫ぶ。桃子の生き方がはっきりとしました。

桃子は、ロリータファッションが血まみれになり泥だらけになっても気にせず、いちごを助けるために戦います。

これまでかっこ悪いと言っていたバイクに乗り、ヤンキーのように唾を吐き、喧嘩をする桃子。

ファッションより大事なものが見つかりました。

そして嘘話でいちごを救い出し、勝利します。

ひみこ伝説自体もいちごの作り話であり、嘘の巧い人でした。

見た目はヤンキーでも、一目ぼれの恋をする乙女のいちご。

見た目はロリータでも、ヤンキーをビビらせる胆力のある桃子。

そして二人はともに、一人でも自分の道を行く強さがあります。

桃子といちご。外見は違っても、二人の中身はそっくりですね。

さいごに

三幕構成としては序盤が長く、少しいびつな形になりましたが、ロリータとヤンキーのギャップ、個性的なキャラクターとアイディアが満載でとても面白い映画でした。

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1990年生まれ。 映画を、物語・シナリオの側面から深く「面白さ」を知ってもらうために「movie labo」で連載スタート。 生粋のリバプールファン。
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