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映画『スクール・オブ・ロック』の解説(ネタバレ有)負け犬ロックジャンキーな魔法使いが教えてくれること。

スクールオブロック

こんにちは。
akira(@akira_movielabo)です。

第55回の movie labo は『スクール・オブ・ロック』。

スクールオブロック

2003年公開のミュージカルコメディ映画。
監督リチャード・リンクレイター、脚本マイク・ホワイト。108分。

バンドメンバーの子供たちは本物のミュージシャンで実際に演奏しているところも驚きの本作。

脚本を書いたマイク・ホワイトは主人公の親友ネッド役として出演している。

映画『スクール・オブ・ロック』のヒーローズ・ジャーニー

それでは、ヒーローズジャーニーを見ながら研究していきましょう。

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ヒーローズジャーニーって何?
という方はこちらの記事をどうぞ!!

この記事はネタバレも含むので、1度観てから一緒に考察していくのがおすすめです。

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日常世界

売れないバンドマン・デューイ。親友ネッドの家を間借りしているが、家賃が払えず追い出されそうだ。
大会で優勝すれば賞金が貰えると豪語するデューイだが、バンドをクビになる。

冒険への誘い

補充講師のネッドへの依頼の電話を取るデューイ。ネッドになりすまし、州1番の学校講師となる。

冒険の拒否/賢者との出会い

生徒たちは学びたいと思っているが、授業は何もする気がないデューイ。

戸口の通過

生徒たちの音楽技術・センスに驚くデューイ。
クラス全員に楽器や裏方の役職を与え、研究と嘘をつきバンドを組む。

試練、仲間、敵

バンド練習をしていくデューイたち。ロックを通じて子どもたちに自信や活力を与えるデューイ。

最も危険な場所への接近

大会のオーディションに向かう。

最大の試練

オーディションは締め切ってしまったが、難病の重病人の子どもたちだと嘘をつき大会の参加が決まる。

報酬

ギター担当のザックが作った曲に驚くデューイ。バンドは猛練習し、手応えを掴むデューイ。

帰路

ネッドになりすましがバレ、デューイは保護者たちの前で逮捕されてしまう。
絶望するデューイ。ネッドにも出ていってほしいと告げられる。

復活

子どもたちはデューイは良い人だったと嘘を許しステージに出ると決め、デューイを連れて大会に参加。
ザックの曲を歌い、優勝は逃したものの最高のステージを披露する。

宝を持って帰還

放課後、ネッドの家でロックをするデューイと子どもたち。保護者たちにも認められ、仕事の依頼も来ている。

映画『スクール・オブ・ロック』のテーマ

劇中でデューイが教える最初の授業は、夢をあきらめろということ。
しかし映画の終わりでは夢をあきらめなかったデューイは勝者となる。

夢を諦めるな

これがテーマです。

映画はフィクションであり、そう簡単に言うなという話ですが、デューイの親友ネッドも一度は夢を諦めましたが、最後は子供たちにギターを教えることで再びロックに関わることができるようになりました。

ジャックもまさか子供たちとバンドを組むとは夢にも思わなかったでしょう。

夢の形はさまざまだということです。

映画『スクール・オブ・ロック』をさらに詳しく

『ヒーローズジャーニー』ともう一つ大切な要素『三幕構成』を用いてワンシーンずつみていきます。

第一幕

オープニング。
ロックの音楽が流れ、ライブハウスへ。バンドでギターを弾いているデューイ。

ロックを題材とした映画なのでロックで始まり、小道具を使ったタイトルなどおしゃれですね。

バンドのなかで一人温度の違うデューイ。多数体個人という対比で主人公として際立っています。シーンのオチに伏線のダイブの失敗。そのまま次のシーンへとつながっていきます。

ネッドの家ではネッドと彼女の会話でデューイは金がなく家を失う危機に直面。金を稼ぐために大会で優勝しなければならないことが説明されます。

デューイのセリフからロックが生きがいで自分にとてつもない自信を持ったキャラクターがあることがわかりますね。

ネッドは親友でありながらこの映画の悪役の役割を持っています。

ネッドが彼女の言いなりという設定なので悪役になることとラストにあるネッド自身の変化が可能になっています。うまいですね。

次のシーンでバンドをクビになり、崖っぷちに立たされるデューイ。バンドを新しく組むと宣言。

さらに次のシーンで、ネッドになりすまして教師になる。

ここまで映画が始まって4シーンで10分も経っていません。非常に早い展開で主人公の目標や問題(金とロックで生きる)が全て説明されています。すごいですね。

校長とのシーンで学校のランク、ロックと正反対の厳格な学校と説明されます。

ロックしかできない男が超優秀校の教師に。そしてロックを教えることで人生に大切なことを教え、子どものバンドが最後は勝利する。全てが見えてくる間違いない設定です。

校長が生徒を叱るシーンは繋がりがありませんが、学校の雰囲気と校長が自覚するつまらなくなってしまった人間性を表す意味は一応あります。

ネッドとロックの夢を話し、その直後のシーンで生徒たちに夢を諦めろと話す。

この映画のテーマを表すシーンです。

学校なので授業や指導がそのままテーマを説明することができるので説教くさくならずに済み、観客も不満を持たないですね。

物語に必要な設定・セットアップ、映画の目標(大会で優勝し金を得る)、テーマ(夢を諦めるな)を説明し終えたところで、デューイは生徒たちの音楽の才能に気付き、第二幕へと突入していきます。

生徒たちとバンドを組む。これが第一ターニングポイントです。

第二幕

楽器がない生徒にもすぐに役職を与えていることで生徒たちの仲違いが生まれないようになっています。

楽器をする生徒としない生徒の対立という障害もあったと思いますが、ないことでシンプルでスピーディーな物語になっていますね。

代わりにそれぞれの生徒が持つコンプレックスや問題をデューイがロックを通じて解決していきます。

何よりも評価が欲しいサマー、真剣勝負をしないフレディ、感情を失ったザック、自信のないローレンス、体型を悩むトミカなどです。

仲間ハズレをつくらず、生徒の特技を活かす姿勢もデューイの魅力ですね。

最初は純粋な子どもたちを利用するデューイ。最初の忠誠のシーンもまるで洗脳のようですが次第に責任感が生まれる。

デューイ自身も仲間を大切にするように内面が変化しています。

2幕ではバンドの練習、オーディション、校外学習の許可などを解決していきます。

オーディションはサマーの案で通過します。このシーンから生徒たちがデューイを助けるような展開へと変わっていきます。

「スクール・オブ・ロック」が誕生し、ザックのオリジナル曲が生まれ、フレディがデューイをもう一度奮い立たせる。

デューイの心と熱意が生徒たちに伝わっている証拠です。

ザックの曲を練習するシーンであらかじめ観客に少し紹介することで、クライマックスに歌詞よりもバンドのパフォーマンスに集中できるようになっています。

保護者会でデューイのなりすましや嘘の研究がばれてしまう。これが第二ターニングポイントです。

第三幕

これまで積み上げてきたデューイの功績が自分に返ってくる第三幕。

校長が訴えるようにもはやデューイは大切なことを教えることができる教師となりました。

生徒たちは自分たちでステージに立つことを決め、デューイを許し連れていく。

生徒たちが話し合うシーンでは以前の彼らのようなセリフがあえて出していますが、中身はもう変わっています。

ディーンを連れていくフレディの反復ゼリフは見事ですね。

ネッドも彼女に反抗し、会場へ。

ステージ裏に到着して上に煽っていくカメラワークはワクワクしますね。

そしてステージ。自分の才能のなさを認め、ザックの曲を歌うと決め、優勝ではなく最高を目指す。洗脳のようなバンドではなく、皆が同じ立場のバンドとなりました。

教師ではなくディーンが制服で歌うところもその意味であり、ディーンもまた生徒たちから大切なことを学んだということです。

ザックの曲でも夢を諦めるなというディーンの授業でもそうですが、この映画は逆説なことを言って本当のテーマを伝える方法を使っています。

伏線のダイブを回収し、ステージを終える。

優勝は逃したものの、最高のステージと最高のバンドを得たデューイはこの後もロックで生きていくことが出来るようになりました。

さいごに

間違いない設定とシンプルなわかりやすいストーリー、個性的なキャラクターとミュージシャンを起用したことによるリアリティのある本物の音楽。

最後のエンドロールまで楽しませてくれるとても素晴らしい映画でした!

次回はU-NEXTPrimeビデオで配信中の、デンゼル・ワシントン主演『トレーニング・デイ』を研究します!

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1990年生まれ。 映画を、物語・シナリオの側面から深く「面白さ」を知ってもらうために「movie labo」で連載スタート。 生粋のリバプールファン。
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