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映画『恋とニュースのつくり方』の解説(ネタバレ有)恥なんて思い込み。本音を出せ!

恋とニュースのつくり方

こんにちは。
akira(@akira_movielabo)です。

第75回movie laboは『恋とニュースのつくり方』。

2010年公開のコメディ映画。
監督ロジャー・ミッチェル、脚本アライン・ブロッシュ・マッケンナ。107分。

ロジャー・ミッチェルは『ノッティング・ヒルの恋人』が有名ですね。

それもあってか邦題に恋と入っているので恋愛映画のように見せていますが、原題は『Morning Glory』と恋愛よりもコメディと主人公の成長をメインにした映画です。

製作にJ・J・エイブラムスが入っています。

映画『恋とニュースのつくり方』のヒーローズ・ジャーニー

それでは、ヒーローズジャーニーを見ながら研究していきましょう。

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ヒーローズジャーニーって何?
という方はこちらの記事をどうぞ!!

https://kurashi-create.com/heroes-journey/

この記事はネタバレも含むので、1度観てから一緒に考察していくのがおすすめです。

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日常世界

報道番組のディレクター・ベッキー。
早朝の番組で忙しく、恋人もできない多忙な生活。

冒険への誘い

突然クビにされるベッキー。

冒険の拒否

母にも一流番組をしたいという夢を諦めて現実を見るように言われるベッキー。
就活をするも仕事はなかなか見つからない。

賢者との出会い

あるテレビ局で面接後、尊敬しているキャスター・マイクと偶然出会う。

戸口の通過

マイクと出会った局で採用が決まる。

試練、仲間、敵

視聴率が最低の番組を復活させようとするベッキー。
既存のキャスターをクビにし、マイクを新たにキャスターに採用する。

報道一筋のマイクはワイドショーな番組を不快に思いながらも、金のために出演する。

キャスターのアダムと出会い、恋人になるベッキー。

最も危険な場所への接近

マイクのデビューに向けて準備を進めるベッキーたち。マイクは気に食わない番組の前日酒を飲んでバックレると聞き、急いでマイクを探すベッキー。

最大の試練

マイクが番組デビューする。

報酬

マイクはいまだに報道にこだわり続けるが、仕事をこなしていくベッキー。アダムとの関係も順調だ。

帰路

しかし視聴率の伸びない番組に、6週間後打ち切りと言い渡される。他のスタッフには秘密にするように頼むベッキー。

復活

視聴率が上がれば番組継続を約束させるベッキー。体をはった派手な企画を次々と行い、視聴率を上げていく。マイクは独自のルートから州知事の逮捕の瞬間を生放送で取材し、成功する。

番組の継続は決まったが、ベッキーに一流番組からスカウトされる。迷うベッキーだが、マイクと喧嘩、失望し、番組を辞めようとする。

マイクは自分の行いを後悔し、初めて報道以外のコーナーをする。その姿を見たベッキーはスカウトを断り、番組に戻ってくる。

宝を持って帰還

マイク・アダムとともに充実した日々を過ごすベッキー。

映画『恋とニュースのつくり方』のテーマ

本音をさらけだせ!

これがテーマです。

最初の面接の時でも相手の意見に建前で話していたベッキー。最後は本音を言って後悔しますが、結果的に採用へと繋がりました。

番組でも自分が本心から楽しめるような企画を作り出してから視聴率は上がっていき、マイクは自分のこだわりよりもベッキーとともに仕事をしたいことを優先したために、ベッキーを引き止めることに成功しました。

面接の時にも言われましたが、本音を出すのは恥ずかしいことかもしれません。しかし自分の本音を出すことが成功への道だと示しています。

映画『恋とニュースのつくり方』をさらに詳しく

『ヒーローズジャーニー』ともう一つ大切な要素『三幕構成』を用いてワンシーンずつみていきます。

第一幕

オープニング。
早い時間の夕食で初対面の男とデートする主人公・ベッキー。しつこい仕事の電話に出るベッキー、男は会計を頼む。

ベッキーの特殊な仕事・忙しさもさることながら、恋人はいない、身振りを交えてよく喋るなどベッキーの性格やプライベートなことまで濃縮されています。小さな画面から徐々に大きくなっていくのも面白いアイディアですね。ゆっくりと映画の中に入っていくイメージを持ちます。

続いて仕事をしているベッキー。口で説明するより見せた方が分かりやすいです。

少しベッキーに期待させて、クビ宣告。持ち上げて落とすは常套手段です。

職場から去る時のベッキーの前向きなセリフも、ベッキーのキャラクターを表現しています。問題に直面した時に性格は顕著に表れるものです。人生苦労して損するタイプですね。

母親からも夢を諦めろと言われるベッキー。本来味方であるはずの家族も見放す。主人公は孤立するものです。

面接の電話や面接も移動しながら。動きが止まった時、今度はベッキーの熱烈な面接が始まります。

アダム、マイクと出会うベッキー。一幕のうちに登場しベッキーと絡ませなければならない重要なキャラクターです。

デイブレイクでの仕事が始まる。これが第一ターニングポイントです。

第二幕

新たな舞台となるデイブレイクのスタジオを歩きながら各キャラクターと出会っていくベッキー。

テレビ番組の裏側という設定は一般人の観客からしたらとても興味深いですよね。良いモチーフです。そして当然ながら簡単な仕事ではないことをはっきりと見せていきます。

初めての打ち合わせ。ここでも持ち上げて落とすというコメディの常套手段を使っています。コメディはダメダメ主人公なイメージですが、裏切りも使っています。同時にベッキーの有能さも説明出来て素晴らしいですね。

レニーと電話しながら新たなキャスターを探すベッキー。一人で暗い部屋にいるベッキー、家族がいて明るい部屋にいるレニー。視覚的に対比し、ベッキーの仕事中毒というサブテーマにも触れています。

マイクの出演する動機も金という外部からの力なので納得できます。ただでさえ問題だらけの番組にさらにマイクという大きな問題児が入り、さらに追い込まれるベッキー。主人公が追い込まれれば追い込まれるほど物語は面白くなります。何度もドアノブが壊れるのも良いアクセントですよね。

仕事でもアダムとの関係でも、苦労しながら少しづつ前進していき、映画の半分のところで、マイクのデイブレイクがスタートします。

マイクに怒りを爆発させるベッキー。続けて打ち切りをやめる約束をし、派手な企画を実行し始めます。

彼女が殻を破り、本音をさらけ出しました。

「新たなデイブレイクを始める」これが第二ターニングポイントです。

誰かに言われるのではなく、ベッキーが自分の意思で新たな世界に突入します。

第三幕

一人が本音を曝け出すと、連鎖して他の人も本音を曝け出すもの。コリーンも体を張り出し、スタッフも楽しみ始め新たな企画が次々と生まれていきます。

それでも視聴率は足りず、アダムと喧嘩をしてしまうベッキー。再び仕事のせいでプライデートの幸せを失ってしまいました。

が、マイクがベッキーに自らの失敗を話して人生を教えてくれます。仕事での栄誉や評価はなにも残らない。マイクは物語の中で賢者としての役割を持っています。

アダムと仲直りし、相談するベッキー。憧れの仕事か今の仲間たちか。ワンシーンごとに揺れるベッキーの心、クライマックスに向けて畳み掛けて進んでいきます。

賢者であったマイクですが、自分自身にも問題があります。ベッキーのために自らのルールを破り料理を作るマイク。マイク自身も殻を破ることで成長しました。フリッタータが伏線になっているとは素晴らしいですね。伏線は回収の仕方ももちろんですが、伏線と気づかれずに張ることが最も重要です。

ラストシーン。マイクとベッキーの会話。やはり恋愛映画ではなく社会人に向けての仕事と人生の映画です。

さいごに

スピーディーな展開にハリソン・フォードの曲者感満載な演技、レイチェル・マクアダムスのエネルギッシュな演技と、働く人へ元気を分けてくれるような映画でした!

次回は『ジャガーノート』を研究します!

お家映画をもっと楽しくしたい人は、ぜひコチラの記事も読んでみてください。

ABOUT ME
akira
1990年生まれ。 映画を、物語・シナリオの側面から深く「面白さ」を知ってもらうために「movie labo」で連載スタート。 生粋のリバプールファン。
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