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映画『恋はデジャブ』の解説(ネタバレ有)バカは死ななきゃ治らない

恋はデジャブ

こんにちは。
akira(@akira_movielabo)です。

第48回の movie labo は『恋はデジャブ』。

画像引用元:ⓒ Columbia Pictures

1993年公開のラブコメディ映画。
監督ハロルド・ライミス、脚本ハロルド・ライミス、ダニー・ルビン。101分。

物語の舞台ペンシルバニア州のパンクスタウニーは実在する町で、グラウンドホッグデーも毎年行われています。

ハロルドと主演のビル・マーレイは『ゴーストバスターズ』以降良い関係だったのですが、この作品で仲違いしてしまったようです…

映画『恋はデジャブ』のヒーローズ・ジャーニー

それでは、ヒーローズジャーニーを見ながら研究していきましょう。

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ヒーローズジャーニーって何?
という方はこちらの記事をどうぞ!!

この記事はネタバレも含むので、1度観てから一緒に考察していくのがおすすめです。
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日常世界

ユーモアはあるが自己中心的な性格の天気予報士のフィル。

冒険への誘い

プロデューサーのリタと共に、毎年行われているグラウンドホッグデーの取材に行くことになる。田舎が大嫌いなフィルは不服だ。

冒険の拒否/賢者との出会い

ホテルに不満なフィルに、リタはすでに別のペンションを用意していた。
翌日、取材をこなし帰ろうとするが、吹雪で通行止めになり帰れなくなってしまう。
リタらに嫌味を言うフィル。

戸口の通過

フィルが翌朝目覚めると、その日もグラウンドホッグデー当日であった。同じ日を繰り返すようになってしまったフィル。

試練、仲間、敵

リタに相談するが信じてもらえず、医師に診てもらうが異常はない。どんなことをしてもリセットされると気づいたフィルは暴飲暴食・女遊び・犯罪とやりたい放題な毎日を始める。

最も危険な場所への接近

リタを口説き始めるフィル。毎日失敗を繰り返しながらリタの情報を集め、徐々にいい雰囲気になっていく。

最大の試練

しかしいつも最後はリタに拒絶されるフィル。絶望し自殺するが、やはり毎日が繰り返されてしまい、死ぬこともできない。

報酬/帰路

絶望したフィルを心配するリタは、一日フィルと行動を共にする。眠ってしまったリタに告白するフィル。しかし翌朝、やはりリセットされている。

復活

この日からピアノや詩を勉強するようになり、人助けをするようになったフィル。
街の人々から感謝されるフィルを好きになるリタ。

宝を持って帰還

翌朝フィルが目覚めると、翌日になっており隣にリタが眠っていた。

リタとここに住むと決めるフィル。

映画『恋はデジャブ』のテーマ

暴食するフィルに対してリタがウォルター・スコットの詩を引用して警告します。

『 自分のことしか考えぬ者よ
この世を空しく生き
命絶えた暁には
汚れた土くれとなり果てて
挽歌を歌う者もなく涙する者もなし 』

これがテーマです。

生き方を変えれば、自ずと愛を手に入れることも出来てしまうのです。

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映画『恋はデジャブ』をさらに詳しく

『ヒーローズジャーニー』ともう一つ大切な要素『三幕構成』を用いてワンシーンずつみていきます。

第一幕

オープニング。
楽しげな音楽と青空。テレビ番組で天気予報をしているフィル。明日の二月二日にパンクスタウニーへグラウンドホッグデーの取材に向かうフィル。

プロデューサーのリタも一緒に向かう。

音楽でコメディ映画の雰囲気を作り、青空なのは主人公が天気予報士だからでしょうか?あまり関係はなさそうです。

フィルの仕事を見せて職業、ユーモアを持っている、パンクスタウニーへ取材に向かうことを説明。番組外ではプライドが高く皮肉を言う性格、と表と裏の二面性を見せています。

カメラマンのラリー、重要なキャラクターであるリタも登場。CGで遊ぶおちゃめな性格の持ち主と説明。

翌日はそのリタと共に取材に行くとフィルに説明する形で観客にも伝え、次のシーンへと繋がっていきます。

ホテルを嫌がるフィルに対し、すでにペンションを用意していたリタ。リタに対して下ネタを言い、あしらうリタ。二人の性格、能力が表現されています。

グラウンドホッグデー当日。6時に目覚めるフィル。タイムリープものなので当然最初のこの日の出来事・シーンは全て伏線になります。ネッドは忘れようがないキャラですが。

フィルの春がまだ来ないという占いはフィルの今後を表しているようですね。カウントダウン時のフィルの指の動きもさすがです。

二度ほどフィルが長距離電話をかける描写がありますが、町から出られないフィルがなぜ、どこに電話をしようとしているのかはよくわかりませんでした。オープニングであった「ネットワークからの勧誘」に関することだったのかもしれませんが、カットされたんですかね。

2月2日が繰り返すようになる。これが第一ターニングポイントです。

第二幕

伏線を回収しながらフィルの二日目が進んでいきます。

パニックにならず状況を理解しようとするフィルの知的な部分が表現されていますね。1日くらいなら信じられないのもわかります。

のちのピアノや詩の勉強も自然と納得できる能力を持ったキャラクターです。

そして3日目。完全におかしいと理解したフィルは恐怖を覚えます。

タイムリープという非現実な現象に医者に診てもらって現実的に考えようとする描写はとてもいいです。すんなり理解してしまうのはご都合主義に見えてしまいます。

同時に登場人物たちではどうしようもない現象だと観客も理解します。

つまりタイムリープをどうするか?ではなく、フィルは今後どうやって生きていくのか?という問題が設定されます。

その問いに対するフィルの最初の答えは、「やりたいようにやる!」ですね。

フィルが何をするのかは映画のお楽しみ、この映画やキャラクターらしい「行動・アイディア」を見せるコーナーです。

第二幕の前半は状況を理解し、受けいけるフィル。後半は状況を利用してリタを口説くストーリーとなります。

何度もやり直し、修正してリタに気に入られようとする展開はゲームのようですね。

しかし変化をしていない主人公では成功できないのが映画です。

何度もビンタされ、絶望し、自殺を選ぶフィル。しかし死ぬこともできず、気力を失うフィル。

がんの告知後の心の変化として、否認(どうしてがんになったのか)→怒り→取引(大好きな〇〇を辞める代わりにがんが治ってほしい)→抗うつ(早く死んでしまいたい)→受容(毎日今を生きていることがありがたくて感謝する)と5つの段階を辿るようです。

この映画の場合、取引ではなく逆にフィルは遊びます(普通とは逆の行動をするキャラとしての面白さ)が、おおよそ同じような段階を踏んでいます。

リタになんとか理解してもらい、心配したリタと一日行動を共にするフィル。「僕は神だ」は素晴らしいセリフです。

励まされたフィルは翌日から生まれ変わったかのように行動が変化します。

これが第二ターニングポイントです。

第三幕

人への思いやりを覚え、町を調べ上げできるだけ多くの人を助け、詩やピアノ、氷の彫刻作りを習い人々を楽しませるフィル。

多くの人に感謝されたフィルを好きになるリタ。リタから見ればたった1日、他人の意見がいい人と言うだけで好きになるのか?と少し思いますが、前日までのギャップがあったんだろうと言うことで目を瞑りましょう。

ラストシーン。
奇跡が起こり2月3日に目覚めるフィル。序盤大嫌いだったはずの田舎に住むことを決めて映画が終ります。

さいごに

ラストのフィルが目覚めるシーンで、衣装は昨日のままかパジャマか裸か(つまり昨夜どこまでいった設定にするのか)で悩んだそうですが、「昨日のままでなければ映画が台無しだ」と新人ADの女性が言ったので昨日のままの衣装になったそうです。
その通りですね。
欲張らず、皆が幸せになるように生きれば自分も幸せになれる。良い映画でした!

次回はPrimeビデオU-NEXTで配信中『スタンド・バイ・ミー』を研究します!

お家映画をもっと楽しくしたい人は、ぜひコチラの記事も読んでみてください。

ABOUT ME
akira
1990年生まれ。 映画を、物語・シナリオの側面から深く「面白さ」を知ってもらうために「movie labo」で連載スタート。 生粋のリバプールファン。
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