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映画『ビバリーヒルズ・コップ』の解説(ネタバレ有)エディ・マーフィをスターに押し上げた初主演作

ビバリーヒルズコップ

こんにちは。
akira(@akira_movielabo)です。

第47回の movie labo は『ビバリーヒルズ・コップ』。

画像引用元:ⓒ Paramount Pictures Corporation

1984年公開のアクション・コメディ映画。
監督マーティン・ブレスト、脚本ダニエル・ペトリ・Jr。105分。

アカデミー賞脚本賞、ゴールデングローブ賞の作品賞、主演男優賞にもノミネートされました。

企画当初はシルヴェスター・スタローンが主役の予定され、タイトルが『コブラ』で脚本もノンコメディと要請されましたが、予算の都合でエディ・マーフィに交代されました。
ちなみにその後にさらに脚本を変えて作られた映画がスタローン主演の『コブラ』のようです。

あのイントロも有名で観た後も頭に残りますね。

映画『ビバリーヒルズ・コップ』のヒーローズ・ジャーニー

それでは、ヒーローズジャーニーを見ながら研究していきましょう。

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ヒーローズジャーニーって何?
という方はこちらの記事をどうぞ!!

この記事はネタバレも含むので、1度観てから一緒に考察していくのがおすすめです。

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日常世界

デトロイトの刑事・アクセル。無茶な捜査をして上司を怒らせている。

冒険への誘い

親友のマイキーと再会。
ビバリーヒルズで仕事をしているマイキーは債券を盗んできたと話す。

債券を取り戻しにきた男たちに殺されるマイキー。

賢者との出会い/冒険の拒否

事件の捜査を申し出るアクセルだが、上司は許さない。休暇を求めるアクセル。

戸口の通過

ビバリーヒルズにやってきたアクセル。マイキーに仕事を紹介した幼馴染のジェニーと会う。社長のメイトランド所有の倉庫で仕事をしていたと話す。

試練、仲間、敵

メイトランドに会うアクセルだが、まともに相手をされず追い出されてしまい、警察に連行される。

ジェニーのおかげで釈放されたアクセル。ビバリーヒルズの刑事、タガートとローズウッドがアクセルを尾行する。

最も危険な場所への接近

メイトランドの倉庫に忍び込むアクセルとジェニー。倉庫で木箱から債券を取り出す瞬間を目撃し、その木箱は保税倉庫に運ばれていた。

最大の試練

タガートらとストリップバーに行くアクセル。偶然居合わせた強盗を逮捕するアクセル。タガートらをたてる嘘をつくアクセルだが、タガートは事実を正直に話す。二人の上司ボゴミルはタガートらを尾行から外す。

報酬

メイトランドに会い、必ず証拠を突き止め逮捕すると告げるアクセル。メイトランドはビバリーヒルズから出ていかなければ殺すと警告する。

帰路

ボゴミルにメイトランドが密輸をしていると説明するアクセル。しかし証拠がないため協力できないと話す。署長の命令でローズウッドにアクセルを市の境界まで送ることを命じる。

復活

アクセルがローズウッドを説得し、協力を決意するローズウッド。真相を知りたいジェニーと共に倉庫に忍び込むアクセルだが、メイトランドに捕まってしまいジェニーは拉致される。

ローズウッドがアクセルを助け出し、タガートも加わりメイトランドの家へ。タガートの動きに気づいたボゴミルも現場へ向かう。

ジェニーを人質に取ったメイトランド、アクセルとボゴミルが射殺し、事件が解決。

宝を持って帰還

署長へ嘘の報告をするボゴミルたち。アクセルはビバリーヒルズを去っていく。

映画『ビバリーヒルズ・コップ』のテーマ

アクセルは親友の仇を取るために上司の命令を無視してビバリーヒルズへ。
ビバリーヒルズの刑事たちも最初は規則通り、命令に絶対服従でしたが、徐々に変化して最後は皆揃って署長に嘘をつきます。

自分で正しいと思うことを貫く

これがテーマです。

ルールを守ることは当然正しいのですが、時にはルールよりも大事なことがあるという事です。

主人公が変化をするわけではなく、主人公はもともと持っているキャラであり、その周囲が主人公に影響を受けて変化していく形ですね。

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映画『ビバリーヒルズ・コップ』をさらに詳しく

『ヒーローズジャーニー』ともう一つ大切な要素『三幕構成』を用いてワンシーンずつみていきます。

第一幕

オープニング。デトロイトの日常。

物語の舞台はビバリーヒルズなので、その対比として最初にデトロイトの日常を見せています。

音楽がとても良い映画なので、無音から一気に音楽をかけて印象付けていますね。

そしてアクセルが登場し、カーアクションへと繋がります。

アクセルの最も特徴的で1番強い「言葉」を登場シーンではっきりと見せます。「唇を見ろ」はアドリブなのか役者に当てて書いたセリフかわかりませんが、エディ・マーフィだからこそ生まれたセリフですね。

メイトランドの事件ではアクションシーンが最後しかないため、つかみの意味も含め序盤に派手に、さらに車を使ったアクションシーンを作っていますね。

続けて警察署のシーンとなり、職業と仲間内との関係性、上司との関係などを見せています。

アクセルは周囲から浮いている、上司からも疎まれているキャラクターですね。

ちなみにアクセルの上司・トッド警部は本物のデトロイト警察の刑事のようです。とてもそうは見えない演技ですね…

マイキーと再会するアクセル。ドアが開いている緊張、マイキーとのたわいない飲み、マイキー殺し、と緊張と緩和が交互に作られています。

マイキーの盗みを笑って見逃すところなど、アクセルは自分独自の正義を持っていることがわかります。

そしてアクセルのキャラクターを考えると、債券を盗んだことを知っていたのにも関わらず、危険に気づけずマイキーを助けられなかった自分を後悔していると思います。マイキーは少年時代自分をかばってくれたのに…と考えれば考えるほどよく練られたシーンばかりです。

ビバリーヒルズに来たアクセル。
これが第一ターニングポイントです。

第二幕

ビバリーヒルズを走るアクセル。デトロイトとはまるで違う世界だと見せています。

そしてそれは外見だけでなく中身も違うと

ことが徐々に分かってきます。

ホテルでも素晴らしい演技で嘘をつくアクセル。アクセルの嘘の演技一つ一つが映画を面白くしています。ホテルマンが値段を言った時の一瞬の間がとても面白いですね。

ジェニーの部下・セルジュのキャラクターといい、細かいキャラクターまで面白く作られています。

メイトランドと会い、外に放り出されて警察に連行されるアクセル。

自分の意思で目的地に行ったり強制的に連れて行かれたりと、同じパターンが続かないように工夫してそれぞれの場所に向かうようにしています。

タガート・ローズウッド・ボゴミルと会うシーン。

タガートが謝り、1発殴っただけで告訴するかどうか聞くなどを見せてビバリーヒルズの世界感を見せています。

ジェニーとの会話でメイトランドの周囲からの評価を観客にも説明し、尾行されているという情報も加えています。

観客よりも先に尾行に気付き、ルームサービスを使って出し抜くアクセル。アクセルは常に観客よりも上の立場で描かれています。

そしてタガートとローズウッドは間抜けな笑い担当です。

保税倉庫を堂々と歩き、警備員に見つかるとお得意の演技を見せる。アクセルの捜査が進む中、その対比でタガートたちはマヌケな会話をしていますね。

ストリップバーでの強盗を撃退するシーン。アクセルの悪ふざけのチョイスから、強盗を見つけての緊張感、そしてアクションへとここでも緩急をつけています。ただのダイナーやバーよりも面白い舞台設定ですね。

ここまでアクセルのアクションシーンはありませんでしたが、アクセルは頭や演技だけでなく、身体面でも優秀だとこのシーンでわかります。

警察署に戻ってボゴミルに説明するシーン。アクセルは作り話を話し、タガートは正直に事実を話す。ラストの伏線になっています。

クラブの朝食に乱入するシーン。このシーンではアクセルが宣戦布告するだけで物語上あまり意味がないシーンかもしれません。メイトランドが犯人だと言うことも観客は明らかにわかります。しかしアクセルの受付での演技、アクション、二人の会話の緊張感がとても素晴らしいので見応えがありますね。アクセルの意地・プライドが見えてきます。

ローズウッドが協力し、メイトランドの倉庫に向かう。これが第二ターニングポイントです。

突然ローズウッドがアクセルに協力したらご都合に思えますが、直前のシーンでボゴミルに一瞬でも対立したことで彼の中の正義感を見せていたので、彼の協力に納得できます。

第三幕

メイトランドもアクセルについてジェニーを訪ねる。クライマックスに向けて物語の緊張感が高まっていき、ジェニーのメイトランドへの疑念も同時に作っています。

クライマックスのためにジェニーをメイトランドに捕まえさせないといけない。そのための種がここで作られ、アクセルと同行することへ繋がっていきます。

アクセルたちが捕まってからはスピーディーにアクションシーンが続いていきます。

タガートやボゴミルも加わり、事件解決。

アクセルに影響を受けたボゴミルとタガートは、署長に嘘の報告をします。署長も嘘とわかっていながら、見逃しているみたいですね。

ボゴミルはさらにアクセルのクビ問題も解決し、問題が全て解決。

デトロイトとビバリーヒルズ、アクセルとタガート・ローズウッド。

当初対立していた二つが強い絆になったことを示して、物語が終わります。

さいごに

エディ・マーフィの持つ個性とキャラクターが噛み合った主人公ときっちり作られた構成が揃っているので、やはり凄い作品でした!
物語の中では事件解決に二日しか経っていないのは驚きです。

次回はU-NEXTで配信中、ラブコメディでビル・マーレイ主演の『恋はデジャブ』を研究します!

お家映画をもっと楽しくしたい人は、ぜひコチラの記事も読んでみてください。

ABOUT ME
akira
1990年生まれ。 映画を、物語・シナリオの側面から深く「面白さ」を知ってもらうために「movie labo」で連載スタート。 生粋のリバプールファン。
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